タイトリストはテーラーメイドを意識している?
まだ発売前のティザー(情報を小出しにする宣伝手法)の段階なので、発売を待つしかない。今回のTSシリーズに対するタイトリストのアプローチを見ると、テーラーメイドの戦略を意識しているようだが、私はあまり賛成できない。 TSシリーズのアプローチは、(テーラーメイドの)Mシリーズとほとんど同じに見える。 TS4は、M4と同様にホーゼルのみ調整が可能だ。しかしTS3(M3の対抗馬?)は、タイトリストの技術の「てんこ盛り」だ。そう、ミズノも同じである。 私は個人的に、戦略のこの部分は好きだ。調節機能に定量的なメリットがあるかどうか判断するために、フィッティングを受けることが苦痛ではない人ならば、明確に違う2モデルから選べるからだ。 問題なのは、これまでのところ戦略が完全にツアー主導ということだ。 繰り返しになるがまだ情報が出始めたばかりなので、タイトリストがTSシリーズのターゲット顧客とコミュニケーションを始めるまでには、まだ時間がかかるだろう。 ただし、他の要素を考慮しないでツアーやターゲット顧客についてばかり語っていると、コミュニケーションは失敗でないとしても上手くはいかないだろう。 メーカーがコアなゴルファーだけでなく、一般ゴルファーにも目を向けなければ、セールスで苦戦することは最近のデータが証明している。 確かにそれははっきりしていることだが、現在のところいくつかのゴルフブランド(私はあえてそこにタイトリスト含めたいのだが)は、影響力の構造が変わった、あるいは崩壊したということを受け入れることができていない。 ゴルフ業界は以前よりもはるかに一般ゴルファー主義になっていて、ツアーやクラブ専門家は影響力を失いつつある。 プロにお金を払ってツアーで使ってもらい、良い結果が出るのは素晴らしいことかもしれないが、私たちのような一般ゴルファーにとっては何の意味もないことだ。
ゴルファーは、ツアーでの使用率よりもフィッティングが重要であること、さらに広告はまったく重要でないことに気付き始めている。
市場でのシェアが伸びないことや大量の赤字の原因について深堀りするよりも、指摘したいことがある。ボールやパター、ウェッジカテゴリーでは、ツアー使用率と小売での成功の相関は見られるものの、これらのカテゴリーでさえも相関は弱まりつつあるのだ。
ツアー使用率No.1ドライバーでも、小売でNo.1とは限らない。フェアウェイウッド、ハイブリッド(ユーティリティー)、アイアンでも同じことが言える。そしてドライバーとアイアンは「儲かるカテゴリー」であることも知っておくべきだろう。




